MOTHER3(ネタバレ)


先日の日記で買えなかったと書きましたが、翌日何とか買えました。
一日2時間のプレイで、土日はとにかく徹底的に、そんなわけでようやく一周クリア。

主人公名はデフォルト
好きなものはタコカフェたこやき
カッコイイ必殺技は「PKルミナリオ」。


そしてプレイヤー名は「雪城なぎさ」で決まり。


以下、ネタバレを含みます。
超ネタバレです。ご用心を。




前作でも感じましたが、よりストーリー重視になって自由度はさらに減った感じ。章ごとに分かれているのもその要因なのかな?

恐らく開発中止になった64版をベースにして今作は作られたのでしょうけれど、大河ものっぽい感じがしますね。舞台となる島は決して広くはないんですが、中のドラマがでかすぎる。
開発ができなくなったのも何となく分かる気がする。


でもやっぱり面白いなあ。


そして相変わらす難しい。これまで何回ゲームオーバーになったろう。雑魚敵から2〜3発攻撃受けただけで致命傷になりえるので、常にドラムロール値の減少スピードとの戦い。ライフアップが間に合わないよ!


犬のボニーですけど、とんかつヌードルを他のキャラに使おうとしたら待ちきれずに食いやがったことがありました。スピードが一番高いんで多く預けてたんですが、この一件以降あまり預けなくなりましたね。ただある程度のレベルになるとそんな場面は見られなくなったのでまた持たせ始めました。


クマトラかわいいよクマトラ




さて話の本編の感想。


世界が滅んだ時に一部の人間が白い船に乗ってノーウェア島にたどり着いた話は、ノアの方舟を彷彿とさせるようでなかなか面白い。
テクノロジーとそれに追随した人間達の欲望に対する痛烈な批判が随分込められていたような気もする。


全体の中で一番強烈だったのは、ヨクバによってもたらされた色々な便利な箱(テレビとか冷蔵庫とか)によってタツマイリ村の人々が、どんどんその欲望に染まっていく描写。終には村を捨て都会に引っ越し始めてしまうのはリアルで恐いです。

村は閑散としてゆき、建物はまだ綺麗だけど廃墟同然な感じに。


現代だってあるじゃないですか、どんどん便利になって行く都会に憧れて引っ越していく人達が。いわゆる過疎化と過密化。そして村はどんどん寂れて行っちゃう。


でも都会ってそんなに綺麗な所じゃないんで、結局住んじゃうのはその都会からちょッと離れた郊外地区。意気揚々とポークシティに引っ越してきた村人達が「何だか違うんだよなあ」と呟いているのは、やっぱり住みにくい場所なんだろうなあ・・・と。


自分がこれまでプレイした3作の中では、この3が一番恐かったです。
人間が抱えるビョーキっぽい所をこれでもかこれでもかというくらいに描いていたように見えたので。


人の心も移り変わりやすい。


「イサク(決してエロゲーのキャラではない)」というオッサンキャラがいるんですが、この人はヒナワが行方不明になったときに、フリントに結構協力してくれたんです。ところがヨクバから「しあわせの箱」を受け取るや否や、ちょっとづつフリント一家に対する態度が変わっていき、最後にはブタマスク一団に入りやがって、「ポーキー様に逆らうお前(リュカ)を許さない(セリフ失念)」みたいなことを抜かしやがるんですよ。


でも、人って少なからずこういう風になっちゃうんだろうなあ。そういう意味では映し鏡のようなキャラなのかもしれません。



糸井氏へのインタビューブログでも触れられていますが、今回は侵略者と戦うというよりも家族の絆の物語・血の物語の側面の方が強そうです。特に7本のドラゴンの針を巡るストーリーは、同じ血を分け合った双子でないと説明がつかない。途中から大方のプレイヤーは気づいたとは思いますが、互いに知らないまま針を取り合う姿は泣けてきました。


●最終決戦。クラウスは生きていたのか・死んでいたのか?


これが自分の中で凄く気になる所です。
フツーに考えれば、クラウスも針を抜くために飛び回っていたのだから当然生きてるだろうとも思えるですが、ヒナワの「お母さんの所においで」なんてセリフを聞くと彼は死んでるんじゃないか?とも思えてきます。


死んでいれば、針を抜いた時の感情が無いといった話も説明できそうな気もしますし。
じゃあ、第1章の最後にぶっ倒れてたクラウスはあの時点で死んだのでしょうか?


嫌な想像ですけど、ひょっとしたら彼もブタマスク一味によってキマイラ化されて、死にながらも生きながらえる半ゾンビっぽいような感じにされていたのかも?


もう一つ分からないのは、仮面を脱いだ後に何故光線を放ったのかということ。リュカがフランクリンバッヂを持っていて、雷撃が跳ね返されてしまうことは何度も経験して知っていてもおかしくなかったはずなんですが。
そしてクラウスはその跳ね返された雷撃によって息絶えることになる・・・・・・あれ?やっぱり生きてたの?

むしろ、それが分かってて攻撃していたようにも見えました。


/*ここからまた根拠の無いハナシ*/

クラウスがポーキー達によって改造されてしまったことにより、自らの意思により肉体を滅ぼすことはできなくなっていたのではないだろうか?
そして、死んでるか生きてるんだか分からない状態から開放されるために、リュカをあえて「電撃(他にもビームやPKカッコイイモノのような攻撃手段はいくらでもあった)」で攻撃するという形で、その反撃を受けるという手段を選んだのではないだろうか?これ以上弟を傷つけないために、そして母の元へ逝けるように・・・。

/*根拠無いハナシ終わり*/


結局最後はどうなったのかなあ。なんだか世界終末っぽい感じだったけど、でもどっこい皆生きてる真っ暗の中ー。
ドラゴンが復活した後のノーウェア島がどうなったかは気になる所ですね。




自分の中では第1作程ではないですけど第2作は超えましたかね。


ポーキーやら、どせいさんやら、アン・ドーナッツ博士やら、第2作からのキャラのちらほらと出てきたし、「おおっ!」と思わされました。
第2作では既にポーキーが時間移動の手段を手に入れてましたし、アン・ドーナッツ博士とどせいさんもアップルキッドと共に時間移動の装置を作っていたはず。そして、2の最後にネス家に届いたあの手紙。


やっぱり2→3とストーリーは続いてたのかな?