「みきおとミキオ」 小学館コロコロ文庫


本日9月23日は藤子F先生の命日です。
そして今年は亡くなられてか丸10年。


もうそんなに経つのか。早いなあ・・・。


みきおとミキオ
容姿がソックリな1974年の「みきお」と2074年の「ミキオ」が二つの時間を繋げたタイムトンネルを使って入れ替り生活を送るギャグSF。
作品の存在こそは知っていたものの、今まで一度も見たことが無かったので今回の復刊を機に買ってみました。

他の藤子作品にも見られるように科学文明が高度に発達した未来が描かれており、それに翻弄されつつ楽しんでもいる「みきお」が中心に話が進みますが、一方で便利なものに頼り過ぎたがために体力や思考力、免疫力の低下した未来人たちの姿も描かれており何かと考えさせられる作品でもあります。

というか未来の「ミキオ」が1974年で風邪を患い、瀕死になる展開は結構ハードだと思った・・・。後のSF短編「懐古の客」にも似たような場面があったナア。


藤子系ファンサイトによると、単行本に収録された時は未収録が4本あったのだとか。
今回そのうちの1作が収録されているとの事のようですが、他の3作は結局ダイジェスト版を掲載するのみ。出来ればポンチが始めて喋る小五74年11月号掲載分は入れて欲しかったなあというのが正直な所。


そしてまだ今月頭に出たドラのカラー作品集6巻をまだ買っていない・・・。早く買わなきゃ。