第2話(2月12日放送)「パンパカ歓迎会は嵐の予感!」


STAFF(敬称略)
脚本:成田良美  演出:大塚隆史
作画監督:河野宏之  美術:行信三


PLAYBACK

咲→舞のアプローチ

 今話で二人の距離は随分近くなったようです。前作のどう接したら良いのか分からないと引っ込み思案になるなぎさとは違い、咲のなんと積極的なことか。むしろ構えていたのは舞の方で、「転校生だから仲良くしてくれてるんだ」と引け目というか割り切りというかそういった気持ちを兄の和也にこぼしていました。そんな不安要素は歓迎会準備とウザイナーとの戦闘の過程でなくなってしまった訳ですが。

 前作の時よりもこんなにすんなり行ったのは、お互いに対する先入観が無かったのも要因の一つなのかもしれません。なぎさとほのかの時は、話すことは無かっとしても(学園内ではそれなりの知名度もあり)何かしら評判は耳に入ってくるでしょうし、ましてや女子中等部でもウワサの絶えない二人です。少なくともプリキュアになって暫くは、なぎさにとってほのかは住む世界が全く違う苦手な相手と映っていたはずです。また、ほのかはほのかで我が道を行くような感じでしたから、先入観は無くとも、8話の藤P事件まではなぎさに積極的にかかわろうという姿勢は目立っては見られませんでした。

 そこから見ると凄いですな咲のコミュニケーション能力は。歓迎会も自らが率先して行おうとしてますし。これが舞と仲良くしたい一心での行動なのですから美しい話じゃあありませんか。それを舞も素直に感じ取ることができていたようです。
 あと、舞が気づいていなかったという要素はありますが、舞が描いていた風景画を咲が覗き見していた点も興味深いですね。既に咲が舞のテリトリーに入り込んできたのかな、とも受け取れます。

 既にこの時点である程度の相互理解ができてますね。ここから少しずつステップアップしてゆくのでしょうか?


戦闘の仕方ってどうなのよ?

 第1話見た限りでは肉弾戦は限りなく排除され、敵との接触さえも「精霊の力」で殆ど行われないものかと思ってましたが、今回は蔓を持ち上げてウザイナーを投げ飛ばしたり、上空から急降下して蹴りをいれたり(精霊の力によるエフェクトが見られたので、直接蹴りは入らずにその力で吹っ飛ばしたのかもしれませんが)と随分豪快にやってますね、ウザイナーはウザイナーで海岸の堤防にブルームを叩きつけるという(あまつさえその衝撃でブルームは咳き込んでいる)1話目とは違って容赦ない展開。てっきり戦闘の表現には前作よりもかなりの自主規制が入るものかと思ってたんですけどね。その辺の線引きは結構曖昧なんでしょうか。
 脚本家さんや現場の演出さんにもよるのでしょうか。第1話の脚本家さんはSSから参加されたシリーズ構成の長津氏ですが、第2話は前作から参加されている成田氏であったことも影響していたのでしょうか?ただ、この辺についてももう少し見続けていかなければ分からなさそうです。


咲舞周辺の人間関係

 2話が終わった所で大体の人間関係も見えてきたようです。舞に関しては転校生であったこともあり、家族以外についてはゼロからのスタートになりますが(唯一咲と若干の出会いがあった程度)。咲については主だった友人として健太、仁美、優子の三人が出てきています。部活でも仲が良いことから仁美と優子は前作の志穂莉奈の位置を踏襲していることになります。そして健太、彼はベローネと違い夕凪が男女共同のクラスだったからこそ追加することができたキャラですね。咲と健太のやり取りを見てると、以前同枠で放送されていた「おジャ魔女どれみ」のどれみと小竹を髣髴とさせてくれます。
 舞の兄である和也はこれまた藤Pの延長線上にいるキャラなのでしょう。また、舞の悩みに乗ってあげている所を見ると、さなえおばあちゃまの役割も兼ね備えているようにも見えます。


健太→咲→和也の三角関係は?

 前作の展開を踏まえれば、咲が和也に憧れや好意を抱くのは容易に想像がつきます。ただそれだけだと恋愛要素(?)については前作の域を出ませんし、視聴者としてはもう少し一捻りが欲しいところです。考えられるひとつの方法としては最終的に咲と和也が、なぎさと藤Pの時よりももう一歩踏み込んだ関係になる・・・というのもありそうですが、これだとそこに行き着くまでの過程はあまり変わらなさそうですし、ましてやプリキュアは恋愛メインでやっているわけでも無いのでヘタすりゃブーイングもの。
 一方健太は第2話の咲との会話を見る限りだと、咲には好意を持ってそうです。ただ、中坊特有の気恥ずかしさからついつい邪険な態度をとってしまう・・・・・・って、思いっきり小竹じゃないですか。そういえばどれみも五十嵐先輩といい、暁といい、年上の男の子に憧れてたもんなあ。こと暁に対しては小竹が対抗意識を持つ描写もありましたし・・・。
 まあ、つまり健太・咲・和也でもそういうことがあるかもしれないかなあということです。ただ和也がまた藤Pのようなでき過ぎたキャラだと、健太が空回りするばかりという事態にもなりかねませんが。
 もちろんこういった要素はプリキュアではメインにはなり得ないので、番組を楽しむ上でのスパイス程度の位置づけになると思いますが、三角関係はラブコメなどでは王道ですから、取り入れれば面白くなるのではないでしょうか。果たしてそれが本来のターゲットである幼稚園の女の子達に受けるのかどうかは分かりませんけど(^^;


百合的にはどーなのよ

 現時点では妄想する材料もありませんし、特にそういう視点では見てないですね〜。ED見る限りだと匂わせる要素はありますけど、実際本編がどうなるかはこの先見てみないと分かりませんし、そもそも話数を踏んでないというのもありますが。
 前作だって百合的要素があったから見始めたわけではないんですよ。当時はなにやらネット上で騒がれてるアニメがあるらしい程度の認識でしかありませんでしたから。とりあえず過去記録見た限りだと管理人が百合萌えしだしたのは無印10話ごろからですね。ということで今後百合萌えし出す可能性はあるでしょうが、今のところは別にという感じです。


お前は面白いと思って見てるのか?

 これははっきり言えます。面白いからこそ見てるんです。
 前作と比べると随分手堅く作ってる印象を受けますね。あの時の荒削りな感じも好きだったんですが、こっちもなかなか良さげです。


その他

●フラッピのエサはふりかけご飯。メップルの時(オムプの料理)よりも随分グレードダウンというか貧乏臭くなったなあと思いましたが、プリキュアふりかけの販促も兼ねてるんですよねこれ。たまには良い物食わしてやってください。

●第2話のヒットワードは間違いなく「カレっち」だろう。